新時代のMODELA PLAYER3 SRP PLAYER

ZACODA寺部

CAMの新しい形『SRP PLAYER』

 3次元データを加工機(切削等)で形にする為には、いわゆるCAMソフトというものが必要です。(切削)としたのは切削に限らず方式の違う光造形機や樹脂積層機等でもCAM的な制御は必要になるからです。本連載では普及機MDX15/20/40に添付されるMODELA PLAYERをご紹介して来ました。過去記述しましたが、CAMソフトというのは元々製造業のプロが使用するものですので、本格的ものは非常に難しいものです。MODELA PLAYERは初心者向けの3、及び初歩的な事は理解した上でより細かい設定が可能な4が在り、どちらも本格的なCAMソフトと比較すると非常に理解しやすい操作性が特徴です。しかし、それでも経験が重要で3はともかく、4を未経験の人が理解し、使いこなすのは難しいと思います。さて、今回ご紹介するのはMODELAの上級機MDX540に添付されたCAM『SRP PLAYER』です。その特徴は、この分野が未経験の人でも簡単に加工機のCAM設定を可能にするという事を目指したもので、新時代のMODELA PLAYER3とも言えるものです。

 (関連HP MODELA PLAYER3の存在意義)


MODELA PRO MDX540
SRP PLAYER

MDX15/20に対応

SRP PLAYER別売 52500-(税込)MDX40対応

最新アップデータ1.11〜1.16

によりMDX15/20/40にも対応しました。


非常に簡単な設定!

1. それでは作業工程を紹介します。『SRP PLAYER』を起動します。環境設定を見ますと現状対応機種MDX540、回転軸ユニット、ATCにチェックボックスがあります。今回は普通の3軸切削で行ないます。画面右にCAM工程の段取りが出ています。ユーザーはこの段取りを順番に指定するだけで良い訳です。

2. 917LMのデータをサンプルに紹介します。右側の段取り1.モデルのサイズと向き から開く、でデータを読込みます。

3. 『工程1.モデルのサイズと向き』の指定部分のアップです。モデルの大きさは従来ご紹介のMODELA PLAYER4 と同じでXYZの比率を固定しての拡大縮小と比率を固定せずにやる事も出来る為、CAM 上で簡単なモデファイが可能です。切削面の指定、切削の向きの指定もここで行なえます。

4. 指定したら次、『2.やりたいことを決める』に進みます。選択画面のアップです。ここで非常に分かりやすい選択が登場します。まず、『用途やり方を決めて下さい。』では 『時間をかけても細部まで削る』か『時間をかけずに大まかに削る』を選びます。次に『モデルは平面の多い形状』か『曲面の多い形状』かをチェック、最後に材料の形状を選びます。回転切削時や両面切削時の支えの設定も可能です。

何と言う簡単さ!・・・基本的にはこれだけです。

 まっしかし読者の中には切削機のご経験の在る方もいらっしゃるかと思われますが・・苦笑・・かと思います。又モニターしてもらったユーザーの中にもプロの方々は皆さん同意見でした。これ程単純なものでは無いというご意見です。ここで用いられる工具はあくまでも平均的なものですから、その範囲で行ないます。当然より奇麗に仕上げるには自ら判断した工具を登録する必要が在りますが、MP4と同様設定は簡単です。しかし、まったくの未経験者が行なう事を考えますと、必要最低限の設定が何も経験が無くても可能になります。

5. 次は『3.切削データを作る』に進みます。材料はサンモジュール(ケミカルウッド)を選びました。材料はモデルに応じて最低限のサイズが明記されています。その範囲以上の材料を準備してセット、寸法を記入します。

6. この項で、『切削データ作成』をクリックするとパス計算が始ります。ちなみにこのパス計算の性能はMODELA PLAYER4より早くなっています。又作成されるパスもより高度になっています。

7. パスが作成されると生育済という表示が現れます。ここで編集画面を選択します。

8. ここで各切削のパスと詳細表示が見られます。表示方法はMODELA PLAYER4と同じです。初心者はここで、切削設定の工具、切削方法を確認出来ます。又、ここでは編集も可能で全自動では無く自身で判断した設定も当然可能ですから経験者にもより細かい設定を行なう事が可能です。

9. 次は『できあがりを確認する』に進みます。既に切削予想時間は表示されています。切削プレビューをクリックします。MODELA PLAYER4ではバーチャルMODELAが起動してアニメーション表示(切削過程)しましたが、SRPでは結果のみの表示です。これはこれで良いと思います。知りたいのは結果と時間な訳ですから、

まとめ

 今回検証し、又色々なユーザーの意見も総合して思った事ですが、まず、例えば試作品やそれ程厳密さを要求しないもの、又現場に経験者も居ない環境ならば、資金的に余裕の在る方はMDX540/ATC付きを選んで、このSRP PLAYERを用いれば、ほぼ全自動洗濯機並みですから、充分要求にかなうと思いました。(これで出来ない方はこの分野は諦めて下さい。)

ただ、趣味やMDX15/20クラスのユーザーでも、教育用のツールとして非常に良いのではないか?と思いました。切削加工を行なう上で非常にハードルの高い部分がCAM設定ですが、まずこの簡単な、わずか5段階の設定をやり、その内容を見て理解する、だけでも非常に有効な事かと思いました。

 全自動だけでは無く、当然編集設定で細かい設定も可能ですから、最初は全自動でやり、経験を積み、細かい設定を理解するという道が僕は良いと思います。

11.はい、確認して良ければ『5.切削する』になります。MDX540ATC付きならば、荒削り〜仕上げの工具交換も自動で切削という事です。

なんという簡単さでしょーか!・・・

でもね・・MP3/4を経験するのは重要だと思います。

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MP4でもSRP並の仕上げは当然可能です。左/MP4 右/SRP 変わりはほとんど在りません。

POSERからの人体データを添付ソフト『3D Editer』でスムージング処理、変形したレリーフ状データ/約23万ポリゴン

この作例の場合、仕上げ代0.1mmを0.07等高線切削/0.03をX走査線設定で行っています。