RImNE(輪廻)15

MODELA PLAYER4 to ZACODAMA convertor

による切削


1. データと材料の準備

 

 今回の作例に使用する『POSER』ですが、このソフトかなり前から在ります。古いPCに確か1が入っていたと思いますが・・最新の6を使ってビックリ!でした。昨今のPC性能の飛躍的な進歩の影響かと思いますが、リアル感が凄いです。以前はいわゆるグラフィック系のソフトではポリゴンも荒いものが多く、実際手に取れる形として表現する我々には、いわゆるカクカク面となっていました。このデータ作例の詳細データでは一体分で約40Mという高ポリゴンで、ここまで来るとツルツルです。私個人的にはあまりフィギュアには興味は無かったのですが、ここまで綺麗なデータですと、削らずにはいられない・・という感じでした。又、普段は車系ばかり作っている為、人体という(又女性の体)複雑な形状を回転切削する経験は非常に勉強になりました。MODELAで切削する為にはデータをDXFで出す訳ですが、画面の様に人体を細かくパーツ(指まで)分けて出力出来ますので、無駄も在りません。私別にこの会社と関係在る訳じゃ在りませんが・・・キャンぺーン価格1万円は安いです。

日本版オフィシャルサイト http://www.e-frontier.co.jp/poser/

 切削材料は無発砲ウレタン(いわゆるレジン)です。やっと御紹介出来ますが、RImNEの切削範囲にぴったりの円筒モデリングワックスをシリコンで型取りして、量産しました。モデリングワックスは結構高いですから、この方法だとかなり安く済みます。又切削性も良く、材料密度も在る為、細部表現も非常に高い材料です。

参考ページ

http://www.zacoda.jp/mc0512.html

RImNE回転切削する場合はこの様に切削材を固定します。

 今回使用したミルです。ユニオン製CPRB2040-35/R2mm(刃径4mm)これは荒削り用、仕上げにCPRB2030-35/R1.5mm(刃径3mm)です。人体の様に滑らかな面を切削する場合はボールエンドミルを使用します。ボールの場合切削面とは円の頂点で接していますから、3mm径程度でも細部表現が可能です。作例の大きさでは体の部分は3mmで充分かと思います。更に顔等細かく、という場合は部分切削でR1(2mm径)R0.5(1mm径)を使用すれば良いと思います。作例ではユニオンを使用してますが、ニッシンで径1〜4mmまでのボール、工具径も6mmでリーズナブルなものが在ります。


2. MODELA PLAYER4の作業

 回転切削を設定するMODELA PLAYER4の作業を説明します。方法はRImNEもMDX40も同じです。RImNEはMDX40の回転軸ユニットZCL-1設定のパスを『MODELA PLAYER4 to ZACODAMA convertor』で出力するだけです。(つまりMDX40オプションの回転軸ユニットでも同じ事が出来ます。)回転切削する場合はMODELA PLAYER4の機種選定からMDX40を選び、回転軸ユニットにチェックを入れます。別記しておりますが、MODELA PLAYERは世界で一番簡単親切なCAMソフトかと思います。回転設定も非常に簡単です。ただ簡単な分、パスは走査線、単方向しか出せません。より綿密なパスが必要な場合は上級CAMを使用する必要は在ります。しかし、本作例の様なものならば、使用方法、ミルの選定により、綺麗な形状を充分表現可能かと思います。何よりも簡単で理解しやすいという点が良いと思います。

 平面切削の通常作業と同じです。対象の大きさを指定します。POSERの場合基準がmなのかMP4では非常に小さいデータとして認識されましたが、別に問題在る訳では在りません。作例では倍率で指定、切削範囲最大限で指定してみました。又ここで設置向きを指定します。画像の様に270度回転させて下半身側が固定軸側に来る様に指定します。

 切削範囲です。回転切削の場合、例えば左端を指定して最後まで切削したら、落ちますよね。ですからこのデータは下半身側を余分に取ってワークとしている訳です。又、無駄に材料を使わない様にもしています。全長88.32mmの形状からX方向を10.32mm移動した所(切削する長さは78mm)、深さは材料の半径(直径は50.4mmなので)25.2mmから開始と指定しました。経験も在るのですが、この指定により、荒削り時に実体データに到達するまで、面だしになります。

 工程、円筒加工/荒削りを選択します。

インデックス加工はMDX40/MDX650/MDX540のオプション対応機能です。

 切削方向は軸方向を選択します。

ツールを選んだら、切削設定になります。設定値は下記を参照して下さい。

 ツールを選択します。荒削りは前記の様にR2ボールです。

MDX40デフォルト値
RImNE設定値
仕上げの場合は工程は仕上げ
ツールパスは円周方向
MDX40デフォルト値
RImNE設定値はこの位が良いです。

プリンタとFAXの設定プロパティでファイルに出力を念の為指定します。(やる必要は在りませんが)注意!私はパス出し別マシンを使用している為、やっています。1台の人は通常指定(大体COM1)です。事項MP4上での出力でファイルに出力にチェックをお忘れ無く。

MP4から切削開始をする時にファイルに出力にチェックを入れます。

作例ではこの様にツールパス出力ファイルを保存しました。


3. 位置合わせ

 

 

 

 

 

次に切削材料の位置合わせです。この種の作業ではMODELA PLAYER3が便利です。

起動してオプションメニュー〜レイアウト面だしを選び、カーソルに作例の場合10.32としました。ここではz(高さ)はデフォルト(上がり切った状態)です。

 回転軸への材料の固定はネジを使用していますから、干渉しない位置に設定します。

 (材料にしるしを付けてあります)

データの端の座標、作例では88.32を指定します。

材料が切削範囲内で在る事が確認出来ます。

確認出来たら、回転材料位置を軸のネジで固定します。

次にZ原点指定です。


4. Zの0原点設定

 

 

 

 MODELA PLAYER4の回転切削でのZの0原点は材料の頂点では無く、回転中心になります。同じくMODELA PLAYER3/レイアウト面だし画面で材料の外(作例ではX130)を指定してツールを移動します。

 写真はZ 0原点用の土台です。RImNE(CRP-1)は後改造機ですから厳密な中心点を出すにはこの様な原点土台を作ると便利です。作り方は簡単です。この木台上面が原点Zの0(高さ)ですから、本体DOWNボタンで適当な位置までスピンドルをダウンさせて、スピンドルユニットのミル固定イモネジを緩めて、ストンと落とせば完了です。

当り前ですが、この作業後に材料エリア内にツール移動をしてしまうとミルは材料に穴を開けちゃいますから御注意。


5. 簡単出力

 

 

 

 

 切削開始は簡単です。ファイルに出力で作られた上記のファイルをコンバーター指定ファイルにドロップして下さい。画面では荒削り.prmをドロップしました。

コンバーターが起動し、この様な画面で、しばらく計算します。

上記の画面が出ますから、何かキーを押して下さい。ドキュメントが現れ、切削が開始されます。

現在、御希望に応じて自動起動では無くMP2rimneフォルダ内に切削prnファイルを作成するタイプもございます。この場合はプリンタ出力ソフト又はhttp://www.zacoda.jp/modelausb.html にて説明しました copy %1 auxを.batで保存したフォルダにドロップで切削を開始します。

荒削り/走査線(X方向)が始まります。

6. ツールチェンジ

 

 

 

 荒削りが終了しました。ミルをR2(4mm径)からR1.5(3mm径)に変えて仕上げ切削です。先程の様にMODELA PLAYER3のレイアウト面だしを開き、カーソルでX130を指定します。

 移動したら、適当な位置までMODELA本体のUPボタンで上げ、ミルをチェンジ、DOWNボタンで適当な位置まで下げ、スピンドルユニットのミル固定イモネジを緩めて、ストンと落とす。

 

 出力方法は同じです。今度は円周方向に回りながら仕上げ切削が始まります。少しずつ(0.1mmの仕上げ代)綺麗な表面が仕上げられます。


完成
 

 

 

 

 かなり簡単に書いたつもりです、最近多く御質問を頂きます。『まったくの初心者ですが、私はMODELAを使えますか?』というもので・・困ります。・・どの程度の初心者なのか?・・この分野は経験、勉強がとても大切です。僕もHP『常に勉強工事中』です。確かにヘビーユーザーの中にはMODELAの能力以上の事をやってしまう方も居ますが、この程度の工芸品レベルの製作をする切削機としてはMODELAは世界一簡単な環境で在ると思います。例えば本項お読みなり、何が何だかさっぱり分からないという方は、率直に言って御使用になるには、敷居は高いと思います。理解出来た・・という方は御検討下さい。