MC73

 女房が転んで指を骨折した。一緒に転んだ次男は傷一つ無いにも関わらず、彼女には反射神経というものが3才児より劣るという事かと思う。お陰様で本書が店頭に出る頃まで(最悪その先まで)私は育児、家事等々に奮闘する毎日が続き、それでなくても最近私はいったい何屋なのか?と思う程多忙な日々を一層濃くして頂いている。記者会見で出産時の事で涙ぐまれる妻に優しく手を差し出される皇太子様程の思いやりが私に在れば良いのだが、『テメーラ早く風呂入らねーとぶっ殺すぞ!』等々の恫喝を中心とした育児に追われている昨今なのであります。

 

 さて今回も最近の作業の中から前回に続き3次元スキャナーについてお話したいと思う。今分岐点と言うか、結構真面目な話でこの様な環境で何か作ろうという方はかなり重要で避けて通れない所なので、完全に独立した記事所感を模型製作という観点から御紹介したいと思いました。

 前回レーザーPICZA LPX-250の御紹介で触れた『ポリゴンデータのNURBSサーフェ−スへの変換』という話だが、これは『多数の面の集合であるポリゴンデータの基準点(折れ線)を元に判断された曲面,NURBSサーフェ−スに変換し、その面が実際に切削等が出来る数学的に整理されたCAMデータとする』・・という事で良いと思うが、この業界では最近何処へ行ってもこの件が話合われている。もっともこれは製造業のプロの方々中心で在って、我々の様な模型製作や工芸品的な製作においてはポリゴンデータのままでも製作に関しては問題は無い、むしろその方が良いと僕は思っている。(この言い方が難しい所でございまして・・)ある意味、製造業のプロの方々とは違う立場で客観的に見ている僕の見解だが、現在同種のものを作る場合でも、ポリゴンデータのまま切削する人も居れば、サーフェ−スへの変換等を行ってからで無いと作らない方(この言い方も難しいんだよな〜)もいらっしゃる訳で・・お前何が言いたいのか?・・それは今回の解説見て、皆様御考え下さい。これ実は本質論なのかもしれないんだよなー。

 

今回の作例はいきなり桜花で在る。お若い方は御存知無いかもしれないが・・って、お前そんな歳か?筆者が所有する昭和30年発行の今井 仁『日本軍用機の全貌』には(すみませんね!モデルアートのノリですが)我が国の人名軽視を遺憾なく世界に表明して連合国からBAKAという適切な名称を与えられた国辱的な特攻機という事である。今回ハセガワ製1/72一式陸攻24型丁に付属するものをPICZAで読み込み1/36に拡大切削し、同スケールの母機よりシーズン迫るロケット花火を動力に空中発射が可能かを検証する為、急遽製作という事になった。

 

さて桜花1/72のキットの胴体部分を横からPIX30で読み込む作業を例にしてみましょう。

 

1. PICZAで形状を読み込む場合はこの様にセットします。上から針が降りて来て対象物に触れその位置を記録して行く、直接式の正確な3次元スキャナーです。僕はPIX30を使用していますが、若干速度は落ちますがMODELAのmdx15/20もユニットを切削からPICZAユニットに交換する事で3Dスキャナーとして使用出来ます。

 

2. まず最初に読み込んだ画像はピッチ1mm間隔のものであります。ワイヤー画象と次が描画画象でありますが、PICZAの描画画象は形状確認でありますからポリゴン面のカクカクがそのまま表示される訳です。

 

3. これを例えばグラフィック用の3Dソフト等で本題の曲面表示するとカクカク面も滑らかに表示される訳です。

 

4. 次にそれじゃー同じものを0.25mm間隔で読み込んでみましょう。同じくワイヤーと描画です。4倍の細かさになった訳でカクカク面がかなり分からなくなっています。

 

5. 更に次はPICZAの最も細かい間隔0.05mmで読み込み、先端部分を拡大して前記2つと比べてみます。最初が1mm 0.25mm 0.05mmです。おっぱいじゃありませんから、爆弾が先に付いてるロケット飛行機です。

 

6. 0.05のものはこれに一度スムーシング(やや凹凸をスムースにする処理、添付ソフトで可能)してみましたがもうこれは面では無く、曲面です。

 

 現実的にこのデータを切削する場合、切削機の能力、切削物の材料密度が在る訳で、最後の0.05ピッチというのは模型や工芸品的なものならば?(この言い方も微妙ですが)まったく必要ありません。本作例では1/72を1/36つまり200%にする訳ですが、0.25程度でも充分かと思いますし、僕の場合は一度切削したものを手作業で仕上げ更にPICZAで読み込むというリバースエンジニアリングもどき?(最近私、GIBSON レスポールゴールドトップ愛用しておりまして、原点回帰という事でレイドバックエンジニアリングと呼びたいと思ってますが)ほとんど1mm程度でやってます。当然データ量は1mmと比べた場合御理解頂けると思いますが0.05は膨大な量になりますし、ある意味これはアナログ的なデータと言えると思います。ポリゴンデータの基準点(折れ線)を元に判断された曲面を実体データにするという事は逆にデジタル的と言えるのではないでしょうか。かつては比較する事自体が論議されると思われなっかたのは、PCの処理性能の急速な発達な訳です。処理速度が現在の水準より低かった時代は面は少なくPCに負担をかけない事が必要だった訳で『ポリゴンデータのNURBSサーフェ−スへの変換』というニーズもそこから生まれたと僕は思います。(違うという方もいらっしゃいますが)最近、WINマシンを買いまして、10万以下の普及機ですがCPUは1.6ギガ!です。ひと昔前のハードディスクです。64メガのグラフィックボードまで装備されている訳で、こういった環境になって来るとかなり上流の部分か、いわゆる直接式のスキャナーが使用出来ない部分以外ではポリゴンデータをそのまま使用する事の方が良いと思えるのであります。

 

う〜ん今回は真面目だ。早い話がそのまま行けば良いという環境がどんどん整っているという事です。

 

 

マックワールドで『solidthinking』日本代理店セイリング様 『MODELAワールドカップ』参加表明

久々MACの祭典に行ってきましたが、以前御紹介、高価なプレゼントも出して頂いたセーリングさんですがブースにお邪魔しました。早々6月予定の『MODELAワールドカップ』に参加表明して頂きました。最近CAM機能を充実したバージョンや学生用廉価バージョンも発売された様です。この分野、率直に言ってWINマシンはライノというのが定番ですがMACでのライノ的地位を確率されたいとの事です。(別にWINを諦めた訳じゃ無いと思いますが!)

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