mc65

 僕はピーター・ゴールウェイというシンガーソングライターが好きだ。御存知の読者もいらっしゃるかと思うが、まっ率直に言って大きく商業的成功をした人でも無いし、有名でも無い。でも彼はたまらなく良い歌を書くし、最も重要な事は多分本当に好きなスタイルで自分の感じた事を歌にしていて、全然派手な事では無いが我々に感動を与えてくれるという事ではないかと思う。最近、知り合いのバーで週末ライブをやっているので良く行く。日本でもこの様な店が増えていて、最近やっと自分に正直に好きな事をやって音楽活動をして暮して行けるミュージシャンが増えている。インターネットで彼等のCDも入手する事も楽になった。今回御紹介したいのはまず写真の内海利勝さん、元キャロルのギタリストで在る。実は鎌倉出身で小学校の先輩、彼が高校時代は同じ町内で練習している音はよく耳にしていた。『へーっ面白いねー!まっ人間創造的な事をやってるってーのが一番幸せだよな。模型も音楽も同じで、』と本誌も読んでました。18歳でキャロルに参加してからの長いキャリアを持たれる現在、色々な活動をされてますが、Peach Blue というユニットが僕はとても気に入ってます。最近買ったソロアルバムも中々良くて、久々にテレキャスの良い音が聞けました。さて次の安室光一さんですが大阪方面の読者は御存知の方もいらっしゃるかと思いますが、非常に良く、思わず読者プレゼントにと彼のCD『光りの国』にサインをもらい!今回プレゼントさせて頂きます。レスポールの影響を受けたとの事、基本がしっかりしている良質な音です。それに素直で正直でたまらない日本語が美しく乗っています。独自のキャラクターの在る方ですが、何と言ったら良いか・・良いです。どの位かと言うと、『ベルマーク委員』という曲、昔のプラモデルの箱を見ながら(思わず目が行っちゃったたんですが)聞いて、僕は泣けました。(悲しいからでは在りません。多分皆さんそういう感覚になると思います。)

 何故こういう話になったかと言うと、僕は彼等の様に週末小さな店で演奏するミュージシャンを見て、つまり従来の価値観では成功していると表現されなくても実体は幸福な彼等を見てふと思ったのだ。実は最近本連載を御覧になった製造業の方々から多くの御相談、御意見を頂いていている。新分野に挑戦する為の御質問も在り、当然中には昨今の景況から非常に厳しい状況を訴える御意見も多く、考えさせられる。僕自身結論というものが出ている訳では無いが、ハッキリしている事は従来の価値観から離れる事が重要という事かと思う。例えば御紹介しているミノルタマクラーレンの作例記だが、これに費やしている僕のタイムコストや色々な経費、御協力して頂いた方々に対しても仕事として金銭でそれを換算したとしたら、多分我々は何もしないで東アジアや中国に情報を与えて外注した方がずっと安いだろう。1/43のミノルタマクラーレンM12が1000台位作れる筈だ。modelaやpiczaは電子レンジの様にデータを入れればチン!と出て来ると思っている方々も居る様だが、こうして作って行く事は少なくともGKキットを組むより大変かと思う。何故安くて楽な事をやらないか?こうして作っている方が僕は幸福だからだ。その辺だが、前号の『設計・製造ソリューション』の記事で御紹介したナカシマプロペラ(前回システムズナカシマと御紹介しましたが)の久保部長から先日メールを頂いた。僕が乱文で表すより明快なので御紹介しよう。しかし、人口の約10%が役人という国家でそういう価値観が定着するかは分からないが・・・

 

『モノ作りに限らず、人間にとって日常生活はいかにも重要でありながら、なぜかそれ自体の楽をしたくなる矛盾をかかえています。身体を使うことには快楽と疲弊の両面をともないます。その間のどこに仕切りを置くかを決めるのが、広い意味での教育だと思います。身体を動かしてモノを作るという行為は、それが経済と結びつきやすいがために、どうしても効率の見方が強くなり、身体を使うことに疲れを感じさせます。同じ身体を使って作る行為でも、料理の世界で手作りが重視されるのは、経済よりも快楽が力を持っているからでしょう。その力を維持させるのは、食べることで人は育ち、作ったものを食べてもらうことで愛情を交換し、適度に食べることで心地よい睡眠を得るといった、生命のレベルでの教育効果が機能しやすいからではないかと思います。それにくらべれば、バルサを切って作り上げるラジコン飛行機からプラモデルになり、バリすらないはめ合わせ玩具になり、完成品に至った歴史的なプロセスは、モノ作りへの情熱以上に経済の魔力が強力であることを物語っており、同時に経済というものが、身体を動かすモノ作りの快楽を記憶させる教育の重要性を忘れさせるに十分な力を持っている証拠でもあるのでしょう。まあ、こういう話しは、人間の業から来るものといえばそういうものなのでしょう。教育というのは、本来、この業のレベルというか、浅い知識にまどわされないように、深いところで人間に本質的な情報を与えるのが本来の役割だったはずです。それが、さっぱり機能しなくなりました。この状況にどうにか対抗できる条件があるとすれば、それは例えば家庭であり、友人であるのかも知れません。家庭で野菜や米を栽培し、その食材で料理をし、家庭内の工房で作った産品を友人達と交換することで経済という概念そのものに過剰に捕らわれなくてすむようになれば、それは自然と教育の本質にもどることになるでしょう。考えてみれば、このような家庭像というのは、何のことはない縄文時代の風景です。多少、デジタルが入っているのが違いますが。人間が人間ばなれしていくカーブがあり、電子技術が向上していくデジタルのカーブがありとします。これはいわば電源と回路です。そしてその構造に連結された爆薬があれば、あるクロスポイントで爆発がおきます。この爆薬が、要するに人間の業にともなう抑圧であり歪みなのでしょう。いくら歪んでもストレスの生じない生命は決して爆発することなく、グニャグニャになってしまいます。人間がどうなるかは微妙ですが、いわゆるデジタル縄文人として、あたらしい歴史をはじめることに、私としては興味があります。』

 

素っ裸になった時本当に自分には何が出来るのか?歯をくいしばって努力してなんて事では無く。自分は社会や友人や家族や子供の未来に対してどういう存在意義が在るのか?ってー事かな?所属団体、業界への利益誘導が存在意義です。それじゃー応援しましょう!なんて事か?猫の額の様な土地やガラクタの価値を維持する為に子供の未来を犠牲にして手形を切る事か?僕は40過ぎても益々分からない。

さて前々回からの続きだが、まず前回切削したデータ、六角大王から製作した基本形をシリコン反転し樹脂化したものを写真の様に整形した。このM12を特集した雑誌も参考にしたが基本はおさえられており楽しみながら作業出来た。後述するが整形するのは半分だけで在る。(マスキングテープのこっち側だけ)

それをPICZA PIX-30で読み込む。

 

PICZAもそうだが、MODELA MDX15/20でも台に目盛りが印刷して在り、このアナログは重要である。左から4マス(4cm)下から2マス(2cm)のあたりに対象が在るという事。

それを領域設定画面で調整する。無駄な部分を読み込まなくて良いという事だが、この目盛りが非常に便利である。

まず、2mm間隔で読み込んだ。PIX30の性能ならばわずか5分程度、MDX15/20のPICZA機能でも7〜8分かと思う。

読み込んだ形状。ワイヤー表示。何故もっと細かく読まないか?作文能力が無いので理解して頂けるか分からないが、例えばPICZAの最大性能を生かせば0.05mmピッチで読み込める訳だ。言い換えれば0.05mmの精度で手作業のいい加減も拾う事になる。逆に2mm間隔程度広く取ればポイントの間隔は直線になる。つまりある部分整った形となる訳だ。

同データの描画画面。

同上から見た画像。

 

 

ここで何故半分か?の説明。デジタルデータはミラー反転、凹凸変換自由自在であります。半分作れば反対側も同時に出来るという事。

 

さてここでフロントの部分はもう少し詳細にしたい。再スキャンという事が出来る。赤い斜線部分を選択する。

再スキャンのエリア指定画面、この連載白黒ですから左上の濃い部分が指定エリアという事です。

という事で読み込む。ピッチは1mmにした。この位だと読み込み時間は2分だった。

読み込んだデータの描画画象。最初のデータよりハッキリしている部分が分かると思う。

さて、ここまで作ったのはM12の上面である。側面は写真の様に古い雑誌の(おー!なつかしいM12 見覚えの在る読者も多いかと?)写真から製作予定であります。

という事で実際切削するデータも設定する。つまり切削する必要の無い部分はDXFデータとして使用しない為に、これもPICZAに機能として在る、範囲指定で出力箇所を選ぶ。

上記データの描画画象。どこが選ばれたかがお分かりかと思う。

出力したdxfデータをMODELA PLAYER(modelaで切削するデータの設定をする添付CAMソフト)で読み込んだ画像。

次回はサイド部分のデータと全てを合わせて大体のボディ完成までを御紹介する。

前回、サクラペットというバイクのミニカーについて御存知の方は・・という記事に対して、横井省吾様より御自身の発行されているミニコミ誌『O`TACKY』をお送り頂いた。極めて詳細な記述、大変勉強になりました。有難うございました。ここで御連絡先を明記して良いか不明です。御興味の在る方は御紹介しますので下記僕まで御連絡下さい。

続いて!東京で射出成形を自営されているMODELAユーザーの谷口さんからは旧車の資料を沢山頂きました!有難うございます!これはこの中から連載で作れという事か?又は中国製を相手に協同で純国産モデルの製作依頼か?

1/43 ベレットR6の岸田最終仕上げボディです。昔製作した24より非常に似てると思います。

 

今回の関連URL

内海利勝さん Radioairplaneの紹介ページ

http://www.radioairplane.com/menu/uchiumi/info.html

安室光一さん 

Kouichi Yasumuro Official Web Site!

http://www.bb.wakwak.com/~groove/yasumuro/index.htm