model cars 53


 早いもので2年位前だが、modelaのセミナーで、多分近い内に立体データも取り込める カメラが出来るだろうと言ったら、結構笑われた。光だけで無く、音やレーザーを併用すれば写っていない所もデータ化してブレードランナーに出て来るカメラみたいに別の部屋に入っていけるカメラも出来るだろうと言ったら、もっと笑われた。その頃のパソコンのCPUは200MHz前後、ハードディスクは2ギガ程度だったか?2000年6月現在、早いCPUは1ギガ、HDは10〜20ギガが当たり前である。古い軍事衛生が測量した地上の地形データはアメリカでは公共のものとしてほぼ無料で手に入る。ふと新聞を見ると、航空地図作成企業に談合疑惑という記事。電話料金はアメリカの数倍。イギリスの首相は子育ての為、公務を減らすと言い、インターネットで写真を有料提供そのお金は慈善事業に寄付される。我が国は、神の国か紙の国か上の国か?紹介しようと思って忘れていたが、財政赤字をリアルタイムでカウンター表示しているサイトがいくつか在る。例えばhttp://kobe.cool.ne.jp/musiyoukan2/zaisei.html(別に検索すれば多く発見できるかと思うが)これを書いている今、我が国の財政赤字は637兆6102億994..失礼!同兆、6103億8050..失礼6104億388いや6108億2048...これに約600兆の特殊法人が出した赤字が在るそうだ。この本が出る頃には選挙の結果も出ているだろう。どちらにしても、いい加減大本営発表は止めるべきかと思う。我々は何を捨てて、何をなさなければならないのか。何が間違いであったか。そろそろ分かっても良い頃かと思う。

私のやっていた事もリバースエンジニアリングでした

 この連載でも御紹介しているが、DIGICRAFTER(デジクラフター)の佐々木さんから連絡があった。氏がデザインで使用しているソフトは Alias/Wavefrontという実車の制作現場で用いられる高性能なソフトだが、そのスタッフの多くが参加した新しいソフト、PARAFORMの日本支社ができる事になったので、見に来ないかというお話だった。何でも点郡測定データを加工するソフトで多くの自動車メーカーも注目しているものとの事、点郡測定?、まっ以前は我々趣味のレベルでこんなもんは使えるとは思っていなかったが、本連載でも御紹介しているPICZAが立派な点郡測定機(3次元スキャナー)である。当然、2つ返事でok! 家業ほっぽらかして予定を作った。

そしてnew modelaの展示会の記事で御紹介した、切削ソフト開発のリアルファクトリーのオフィスで集合という事になった。当日、超多忙から体調を壊しながらも来て頂いた(と言ってもかなり頑強なイメージの)パラフォーム ジャパン 塚田取締役の機能説明を伺って、こりゃースゲーと思った私は是非本連載で御紹介したいと申し出た。このソフトは企業向けの本格的なもので在り、ホビーという事で買える金額のものではないが、(約280万との事、企業向けとしては安いと思ったが)これまで本連載で御紹介して来たmodela,piczaと従来の手作業、シリコン型を含む一連の手法全てがそこに在り、そこから生じる問題点の解決方法、又、新たな発想を起こさせる機能(優れたソフトとはこれが重要かと思う)が見えたからだ。同時にこれまで自分が試行錯誤しながらやって来た事は実際の製作現場で行っている作業と根本的には変わりが無いという事、ひょっとして我々modela,piczaユーザーの中にはかなり最先端のもの作りをやってしまっている人が居るのではないかとさえ思えた。形を作るという事においては模型も実車も根本に変わりは無い訳で、当然工業品レベルの精度という事はあるかもしれないが(私的な意見だが、精度にこだわる事は既に過去の論議かと思っている。特にmodela関係で質問を頂く多くは材料精度の問題であってハード、ソフトの問題では無い)最近、ある部分では我々は実際の製造現場よりも進んでいるとも思えるのだ。今回、過密なスケジュールの中、PARAFORM V2.0最新バージョンの準備が出来た最初の日一番に取材させて頂く事になり、本号締切りにも間に合った。多分、巷のコンピューター関連誌、自動車専門誌よりも早い記事になると思う。前々号から製作過程を説明しているCD3の製作と並記しながらもの作りのデジタル化の一部をこれにハマったオヤジの目で御紹介したいと思う。

 

 

さて、本連載では色々な作業法を御紹介して来たが、modela(切削機)とpicza(3次元スキャナー)、それにシリコン型を併用して行う作業が僕の場合は高率的と思っている。

 

1.今回のCD3の場合も六角大王スーパー2(前回パート2と御紹介してしまったが)のマンガモードという機能から1枚の写真とイラストからデータを作った。僕はこの機能はスゲーと思う!(なんで巷ではもっと話題にならないのだろうか?ついでにこのソフトの価格は9600円なのである!)模型とは模写で在るが、今回の場合は2次元画像、イメージからの立体化という点で、デザイナーの描いたイメージをモデラーがクレイモデル等する実車の製造現場と同じと言える。

 

2.前回御説明したが、カクカクポリゴン面の大きなデータで、ここではあえて形のポイントとなる最小限のものとしている。当然、モデリングソフト上で細かくするのも手だが、正確な図面が手に入る様な車種ならともかく、この場合はこの程度で割り切った方が圧倒的に作業は早い。

3.ここから今回の紹介だが、これをmodelaで半面切削する。以前御紹介したがスケールはこだわらず、適当に小さめで切削する。modela mdx-15で切削した所。

 

4.切削したものをシリコン型を取り、樹脂化。何度も言ってるがこの方が僕はやりやすいからやってる訳で、別にケミカルウッド等を使用してそれ事体に手を入れても良い。写真はLOLA F1まだ製作中。

 

5.後部のウイングは後で別に製作するとして、ペーパーをかけ、サーフェイサーを吹いて形を整える。窓部分は少し落として加工する。

6.出来た片面原型をpiczaで読み込む。全長は8.5cm程度の大きさだが、読み込むピッチは1mmとした。新picza PIX-30、PIX-4の読み込み速度は旧機種から格段に早くなっており、15分程度で形状取り込みが完了する。

7.さて、窓枠の部分をもう少し細かく読み込みたいので、指定部分を再スキャンする。新型からの機能で大変便利である。

これ日経CGでは御紹介したが、本誌では忘れてました。本当、便利なんです。

8.初めて読まれる方へ、デジタルデータは反転は得意です。ですから原型も作るのは半分だけという事。

 

9.読み込んだデータをdxfデータに出力、MODELA MDX-15でフォームに切削。24スケールで、一度では出来ないので

前と後2回に分けて切削した。今回は右側だけ、PICZAの時点で反転データを作成する事は当然可能だが今回はこれをシリコン反転して仕上げ、それを又PICZAで読んで反転、反対側の原型を作ろうと思っている。

今回はここまで、次に前記PARAFORMの説明をする。

1.さてワイルドな塚田取締役から想像して、新バージョンのデモは同じ様な方が行われるかと思っていたが、オフィスで待っていたのはチャーミングな女性、中西さんだった。PARAFOAMはWindows NT用のソフトだが、Windows 98でも充分動いてしまう。事実、僕のMAC環境のSoftWindows 98(G3/450/ビデオに4メガメモリー割り当て)でもそれ程ストレス無く使用できた。


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