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今回と次回、MODELA・PICZA環境を利用して巨大模型の作例をお届けします。今回はスキャンから切削について、次回はデータをMODELAの上位機種MDX40で切削する事をご紹介したいと思います。MDX40の切削範囲は305(X)×305(Y)×105(Z)mm
ですが、今回ボデイ部分は2分割しての巨大切削になります。勿論、切削範囲の狭いMDX15/20でもデータを分割すれば可能です。作例として選びましたのは戦車で恐縮ですが・・・何故、これをやろうかと思ったか?発端は写真の中国製巨大ラジコンです。以前にいわゆるネット安売り屋さんのオークションでゲット致しましたが、確か価格は1円開始で結局1000円位だったと記憶しております。当然送料の方が高かったです。しかし・・ラジコンです・・フルアクション、BB弾も発射します・・経済というのは面白いもので、結局一定の損益分岐点を超えると、幾らでも良いという事態になるという事かと思います。安く買った人間が言う事では無いかもしれませんが・・こんな焼き畑みたいな事で良いのか?・・・と少々危惧する部分もございます。
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まっともかく・・いつか何かのベースにして遊ぼうと思っておりましたが、最近これ又珍しい写真のGIジョースケール『ドラゴン ベトコン女兵士 リン』を思わずゲットしてしまいまして・・・東京マルイM16の的となっておる訳ですが、この戦車もベトナムもので行こう・・『地獄の黙示録』を又真剣に見ちゃったりして・・となりました。なるべく小さい戦車にした方がGIジョースケールに合うかと思い、M551空挺戦車シェリダン、元は1/35タミヤならかなり良く出来そうだが、ここは1/144タカラ ワールドタンクミュージアムをスキャンして車体から推察・・約15倍スケールで行ってみよう!となりました。さて、むちゃくちゃ話が飛びますが、今回戦車を何にしようかと『ベトナム戦争 戦車』関連でネット検索しておりましたら『米軍戦車輸送阻止闘争』という懐かしい記述が出て来ました。当時私16〜7歳でしたが(歳がバレますね)横浜で行なわれた関連べ平連主催のロックコンサートにアマチュアバンドで前座出演しました。客席10列目位まで全部ヘルメットで非常に緊張した記憶がございます。昨今のお若い方々は非常に優秀で、自身の利にならない行動は行なわない、行なう思考を持たない、その種の情報収集も行なわない、ここはアメリカ・・というバランス感覚の人生をチョイスされている方々が多数かと思いますが、我々の世代は阿呆だったので、高校生でもこういったイベントには積極的に参加していました。これは皮肉では在りませんよ・・その後サラリーマンになった私は180度転換していて、一部の原材料の高騰を見た時に、アメリカはいかなる犠牲を払ってもベトナムを共産化するべきでは無かった・・と本気で思いましたから・・・現在、ケンタッキーフライドチキンも近々マクドナルドも在るベトナム、中国が我が国向けに玩具製造をする事なんぞ、当時はまったく想像出来ませんでした。現在の自分の趣味を正当化するつもりは在りませんが、ベトナム戦争で犠牲になった多くの人命、状況、その背景等を深く理解出来る人間は、多分模型趣味人ではないかと思います。

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製作工程の整理
さて、余談はともかく、製作工程の整理をしてご説明したいと思います。今回の工程は大きく分けると以下です。MODELAの何の機能/使用添付ソフトを使用するかも表記しました。
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ミッション
1/144スケールのモデルをスキャンして、約15倍に拡大切削し約1/9スケールの戦車を製作、切削材はフォーム、表面加工して塗装
1.元となるモデルをスキャン(PICZA機能/Dr.PICZA)
2.データを加工(Dr.PIUCZA & 3D
Editor)
3.データを拡大&縦横高さ比率を変更(MODELA
PLAYER4 or 3D Editor)
4.切削(MODELA切削/MODELA PLAYER4)
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1.スキャン
細かく読めば良いというものでは無い
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まず、元モデルのスキャンです。今回拡大したボデイを乗せる車体の寸法は実に
約305mm X 640mmです。1/144のシェリダンは約21mm X
43mmですから、約15倍の拡大となります。ここで重要なのはスキャンピッチとデータ拡大した場合のピッチです。経験の無い方には少し難しい話かもしれませんが、PICZAスキャン機能の最小ピッチは0.05mm(50ミクロン)です。0.05mm幅で読込んだデータを約15倍すると0.75mm(0.05X15)ですね。つまり1/144をPICZAの最小ピッチで読込んだ場合、15倍するとそのデータの最小幅は0.75mmになるという事です。言い換えれば、切削時には0.75mmピッチ以下にする必然は無いという事です。(縮小の場合はこの逆となり、精度を上げる手法としてご紹介して来ました)MODELAの最小切削ピッチはMDX15/20では0.025mm MDX40では0.01mmになっています。少々難しくなりますが、これはあくまでもハード設定としての分解能で在ります。現実的にこの分解能を表現する事は単純ではありません。まず、切削材料自体にその表現密度が在るのか?更に、非常に厳密に考えると切削工具の先端精度は・・MODELAの接地上の地面は平行か・・気温は湿度は・・etcという事になります。という事で、現実的な範囲で切削を設定するMODELA
PLAYERの仕上げ切削時のデフォルトでは0.1mmが設定されています。この値は当然微細切削時に小さくする場合は在りますが、模型製作等ではデフォルト値で充分です。
つまりデータを拡大(縮小)して切削する場合、この関係を頭に入れて効率的に考える必要が在ります。今回、仮にPICZA最小ピッチで読込んでも0.75mm幅が最小ピッチになるとまず考え、判断します。今回切削はフォーム材を使用する予定ですから(材料密度が荒い)PICZA読込みのピッチは0.1〜0.3程度でも充分と判断しました。
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1.MODELAにスキャンユニットを装着してDr.PICZAを起動、まずボデイ部分を上面からスキャンします。(P5)
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2.何度かご紹介していますが、部分指定で設定出来ますから、制御ソフトDr.PICZAでまず、全体を0.3mmピッチで読込み、細かい表現をしたい部分だけを指定して再スキャンします。(P6)
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3.0.1〜0.3ピッチで読込んだ画像です。今回約15倍の拡大という事で0.1mmピッチスキャンをやりましたが、私の場合これ程細かいスキャンはあまりやりません。(P7)
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4.次は参考に、砲塔ですが回転スキャンしました。これは我々の改造機ですので別の機会にご紹介します。最近回転スキャンした展開図状のデータを瞬時に復元するZACODAMAコンバーターを製作しました。(P8)
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5.こんな感じに復元されます。
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2.データを加工 Dr.PICZA上で出来る事
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1.Dr.PICZAはMODELAのスキャン機能を制御するだけでは無く、ちょっとした加工も可能です。
前々回に任意の場所の座標を均一にする機能をご紹介しましたが、今回はデータの削減を紹介します。
後部の一部をアップしました。1/144でも0.1mmピッチで読込むと必要以上に凹凸になっている部分が在ります。
凹凸になっていると切削時に当然そこはそのまま切削しますから時間の無駄、かつデータはなるべく軽い方が良い訳ですから
この機能を使用して部分的にポリゴンを削減します。削減したい部分を四角指定して編集メニューからデータ削減を指定します。
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2.この画面では3回指定しました。ご覧の様にポリゴンが削減され、ほぼフラットな形状になります。(P11)
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3D Editorを使う
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1.最近一番使用しているMODELA添付ソフトです。これが添付されている事は非常に有り難いです。
機能は様々です。前ではDr.PICZAでポリゴンの削減を行ないましたが、同じ事は3D
Editorでも可能です。
編集メニューからポリゴン〜ポリゴンを削減を選び、出て来た窓で何%削減するかを指定出来ます。
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2.今回使用したのはデータの切断です。計画として砲塔回転部分は元のボデイ部分を流用しようと思ったので前後を切断しました。(P13)
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3.オブジェクトリストでチェックすれば、必要無い部分を透明に表示されます。可視部分を選びデータ出力すれば個別のデータとして保存出来ます。
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3.データを拡大&縦横高さ比率を変更
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比率変更が可能なMODELA PLAYER 4
切削データは出来ました。これを拡大する方法は前記3D
Editorでも可能ですが、今回は切削制御するMODELA PLAYER
4を使用しましょう。MODELA PLAYER
4はMODELAで切削を行なう場合の設定を行なういわゆるCAMソフトです。普通データの拡大縮小を行なえるCAMでも%で全体の大きさ指定が多い中、これ又模型家にとっては有り難く、XYZ全て個別に大きさが指定可能です。
1.3D
Editorで切断したボデイ前部分のデータを読込みます。そして設定メニューからモデルを選びます。
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2.モデルの窓が開きます。サイズと向き指定になっています。モデルサイズを見ると、長さと倍率、その下は現状の寸法、次にXYZの比率を固定というチェックボックスが在ります。このチェックを外せば自由に縦横高さを個別に大きさ指定が可能です。
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3.しかし、バランスというのは大切です。極端に比率が変わるのは避けたい訳ですから、まず比率を固定状態でYのみ希望の幅、例では280mmを入力します。Xは187.63mm
Zは91.32mm 倍率表示にすると1490.94%!です。
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ここでチェックを外してベース車体を考慮した数値に変えました。Y280 X185 Z90を指定、OKをクリック、これで希望の大きさになりました。次回はこの巨大な模型の切削設定から切削までをご紹介します。
神奈川県鎌倉市大町6-1-12
ザコ制作室(zacoda.com)
クリエイティブルーム 寺部 龍介
http://www.zacoda.jp/
ryusuke@zacoda.com
MODELAサポートライン 0467-45-5555
AM10:00〜12:00 PM1:00〜4:00(平日のみ)
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